Oracle Java SE 7/8 Bronzeに受かりました
Javaプログラマ向けのベンダー試験である「Oracle Java SE 7/8 Bronze」に受かりました。
30歳、ほぼ独学でのチャレンジでしたがなんとか一発合格。やればできるものですね。やってみてわかりにくかったことを中心に、受験をした感想などをまとめます。
このBronzeの試験を受けるために学んだ知識をまとめたのがこちらの記事です。
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Oracle Java SE 7/8 Bronzeとは?
ベンダー試験というものが初めてだったので、まず試験の仕組みがわかりにくかったです。多分同じ境遇の人もいると思うので、受験に際して調べたことをまとめます。
ベンダー試験とは
たぶんベンダー試験はIT業界特有のものだと思います。IT業界では国家資格とともにベンダー資格も重要視される業界です。
ベンダーというのは「製造元」「供給元」という意味があり、特にIT業界で使われている言葉です。つまり、ベンダー試験というのは「製造元が行う資格」という意味で、自社製品に関する知識を問い、認定するという意味合いがあります。
国家資格との違いは、認定するのが国か企業かという点です。国が認定する国家資格の方が国内においては格上という見方もあるのですが、それは一概には言えないと思います。何しろ世界中にある大企業が認定して、それが国内外で通用するというのなら、日本でしか使えない国家資格よりも使えるということもあるからです。
自分が何を目指していて、それにはどんな知識が必要で、だからこの資格を取る。という考え方が大切だと思います。
ベンダー資格の特徴
ベンダー資格は企業が行う試験なので様々なものがあるのですが、一応共通した特徴があるようです。
- 受験料が高い
- 試験問題が公開されていない
- 有効期限が設けられていることが多い
以上のような特徴から、国家資格に比べてハードルは高めです。まず受験料が足かせですね。受験料20000円はざらです。なので、受ける場合は覚悟をしてしっかり対策をして臨みたいものです。
Oracle Java SE 7/8 Bronzeとは
さて、本題の「Oracle Java SE 7/8 Bronze」についてです。
これはオラクル社が実施しているベンダー試験の一つです。なぜオラクル社がJavaの試験を実施しているかというと、オラクル社がJavaの権利を持っているからです。もともとはサン・マイクロシステムズという企業が開発したJavaですが、2010年にオラクル社に買収され、以後はオラクル社が開発を行っています。
オラクル社が実施するJavaの試験にはBronze、Silver、Goldの3つがあります。ただし、Bronzeは日本にしかない資格なので、これを飛ばしていきなりSilverから受ける人も多いようです。GoldについてはSilverの合格が受験資格となるので、Silverの受験は必須となります。
自分の場合は勉強が独学でなかなか理解が進まなかったことと、勤務先の会社が受験費用を負担してくれて、Bronzeでも資格手当が付くことからBronzeからチャレンジしました。
ちなみに、資格の名前が横文字で非常にわかりにくいです。OracleのBronzeというと、オラクルのデータベースの方の認定試験もあって、試験本を開いてびっくりすることもあります(こんなアホなことになったのは私だけ・・・?)。
これからこの資格を取ろうといている人のために(自分の備忘のためにも)正式な資格名を書いておきます。
認定資格:Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 7 / 8 認定資格
試験合格:1Z0-814-JPN Java SE 7 / 8 Bronze 試験
(http://www.oracle.com/jp/education/certification/jse8-2489021-ja.html)
Java SE 7/8 Bronzeに申し込む
様々なサイトに書いてありますが、申し込みが本当に面倒くさかったです。
まず、アカウントは次の二つを作る必要があります。
- ピアソンVUEアカウント
- Oracle CertViewアカウント
かなりわかりにくかったので、手順を書いていきます。
ピアソンVUEアカウントの作成
ピアソンVUEというのは、様々な資格試験を行っている会社です。Oracle Javaの試験を実施しているのはオラクル社なのですが、試験の配信など細々とした業務はピアソンVUEが行っていて、こちらのサイトを通して試験申込を行います。ちなみに、読み方は「ピアソン ビュー」だそうです。
アカウントの作成は、ピアソンVUEのオラクル認定資格ページから作成します。次のページに飛び、右上の「アカウントの作成をクリック、画面に沿ってアカウントを作成します。
ピアソンVUEから試験の申し込みをする
アカウントを作成したら引き続きサインインをいて、試験の申し込みを行います。
試験がたくさんあってわかりにくいので慎重に選びましょう。間違ったら高い受験料が無駄になります(キャンセルは出来るみたいですが・・・)。
試験IDらしい「1Z0-814-JPN」で検索をすると良いようです。これで検索すると、「1Z0-814-JPN」「1Z0-814-JPN ONLINE」の二つがヒットします。「ONLINE」の方は自宅受験になります。自宅のパソコンの動作には一抹の不安があったので、私は会場受験を選びました。
画面の指示に従って申し込みを進めると、会場や受験日を選択肢の中から自由に選択できます。私は東京の日本橋会場を選びました。カレンダーを参照して空いている日付なら最短翌日でも受験が可能です。ただし、後ほど説明しますが初回の受験の場合、試験結果をすぐ見るために1週間ほど期間が必要となるようなので、できれば1週間ほど余裕を持って選択することをおすすめします。
また、私は都心に近いところに住んではいますが、それでもカレンダー上で受験できない日も多くありました(日曜日とか)。なので、あらかじめ受験する日程の目星をつけておいて、余裕を持って受験をしたほうが良いでしょう。
試験申込 その他の注意点
受験費用は私はクレジット決済にしたので、このページから行いました。受験チケットみたいなものがあるようですが、これにするとクレジット決済以外でも申し込みができるのでしょうか。こちらについてはやっていないので全くわかりません。
また、もしかしたら見逃している人もいるかもしれませんが、私が申し込んだ時には「再受験無料キャンペーン」というものをやっていました。
https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/Oracle/Special-Offers/Retake2019.aspx
期間限定なのでいつでもやっているとは限りませんが、受験費用が安いBronzeでも13600円もするので、再受験となったらかなりお財布が痛いです。確認して積極的に利用しましょう。私も申込み、結局一発で受かったので使いませんでしたが、一度落ちてもまた受けられる考えると気分的には少し楽でしたね。
Oracle CertViewアカウントの作成
さて、試験の申し込みが済んで終わり・・・いうのが普通なのですが、この試験はもう一つアカウントを作る必要があって、面倒くさいです。
ここで作るOracle CertViewアカウントというのは、試験結果を見るためのアカウントです。試験結果もピアソンVUEで見られたら良いのですが、そういう作りではありません。しかもこのアカウント、きちんと反映されるのに1週間程かかり、うっかり作れてないとその期間は試験結果が見られないという、罠が仕掛けられているようです。
私はそれをネットで調べて受験のきっかり1週間前に作ったのでどんな状況になるのかよくわかっていないのですが、、、何はともあれ、忘れずアカウントを作成するようにしましょう。
アカウントはオラクル社のページから作れます。
https://login.oracle.com/oaam_server/login.do
こちらのアカウント、「Oracleプロファイル」という名前だそうで、色々ややこしいです。ユーザー名は登録したメールアドレスです。
これもネット情報なのですが、どこかログインするときに3回間違うとアカウントがロックされてしまうみたいなこともあるようです。なのでログイン時は慎重にしたほうがベターです。
受験当日
私は会場受験を選択し、東京の日本橋にある会場で受験しました。当日の会場受験の流れと様子を書いていきます
持ち物と試験が始まるまで
受験票はありませんが、本人確認書類が二つ必要でした。私は運転免許証と健康保険証を持参しました。
会場は雑居ビルの一室。試験開始15分前に到着、本人確認を済ませてサインと写真撮影をします。その後、荷物は本人確認書類以外はロッカーに預けます。腕時計も外してくださいと言われます。試験室の前で注意事項が書かれたボードと水性ペンだけ渡され、試験官に案内されてパソコンまで行きます。
試験室はあまり広くありません。パソコンが15台くらい置いてあっていっぱいいっぱいです。試験官はいましたが、ほとんど説明はありませんでした。受験の注意事項が書かれたボードとパソコンにも注意書きを読んで各々始める感じです。試験をはじめる時間も各々です。
ちなみに注意事項が書かれたボードの反対側がメモ用紙になっています。用紙といっても、水性ペンで書いて消せるボードになっていて、それが一枚だけ渡されます。メモがいっぱいになったらブザーを鳴らすと交換をしてくれるようです。
私は問題を解くときにいろいろ書く方なので、ちょっと心配でしたがなんとかなりました。
試験中
Bronzeの試験は65分間です。
パソコンの席について画面に沿ってクリックをしていき、「試験開始」をクリックした時点から65分のカウントがスタートします。試験時間は画面右上にカウントダウンされています。また、今何問中何問目をやっているかもそのすぐ下に書かれていて分かり易いです。
Bronzeの試験は60問を65分で解くという、時間との戦いです。事前に試験対策本に付属している模擬試験を解いてみてかなりキツキツだったので、焦りめに解いていきました。私は試験終了40秒前になんとか終了しました。
パソコンの操作はかなり使いやすかったです。仕様としてはこんな感じです。
- 2つ以上選ぶ肢がある場合はチェックボックス、1つだけの時はラジオボタンなので、うっかりミスは極力回避できるようになっている。
- 右クリックで取り消し線が引けるので、消去法の時に便利
- 見直し用に右上に任意で入れられるチェック欄があり、レビューボタンを押した時にまとめて見られる(しおりみたいなもの)。
- 戻るボタンを押して戻って解きなおすことも可能。ただし、チェック欄にチェックしていない場合は一問ずつ戻る必要がある。
時間的にあまり見直す時間はありませんが、迷ったときはチェック欄にチェックをしてサクサク進むのが良いと思います。あとからの見直しは、チェックし忘れると戻るのが大変なので注意が必要です。
試験終了後
試験が終了したら画面上で「試験終了」ボタンをクリックし、退室します。ボードとペンを返却し、サインをして試験終了です。試験終了時に試験結果の見方が簡単に書かれた紙を渡されますが、あまり大したことが書かれていません。これを見て、インターネットで試験結果は確認してねという感じですね。
試験結果の確認
試験結果の確認は終了後少し経ってからメールが送られてくるので、その後に可能となります。30分ほどあととありましたが、私は15分ほどでメールが送られてきました。先ほど書いたCertViewアカウント作成がきちんと行われていれば、すぐに結果がわかります。CertViewアカウントが作られていないと、たぶんここで結果がわからないとなるのですね。
結果はスマホでも見られるかもしれなかったのですが、「アカウントがロックされた!」みたいなことが書かれていて心配になったので自宅に戻り、ログインアカウントの記録が残っているパソコンから確認しました。
ログインは先ほどCertViewアカウントを作ったページからできます。
https://login.oracle.com/oaam_server/login.do
オラクルのトップページから「資格」>「サポート」>「CertView」と進みます。
CertViewは英語になっていることがあるのですが、右上のリストボックスから日本語にできます。
CertViewの「認定試験の合否を確認する」をクリックすると、結果が確認できます。試験の証明などは2、3営業日かかると書かれており、これは少し時間を要するようです。
まとめ
Bronzeの試験ですが、なんとか私は85%の正答率で合格ができました。合格点は60%なので、そこそこ余裕がありましたね。本番前日に試験対策本で模擬試験をやってみたときは61%でギリギリだったので焦りました。
受験してみた感想としては、受験料の高さ・申し込みのわかりにくさなどから、受験自体のハードルは国家試験よりも高く感じました。合否確認がすぐできるのはメリットですが、手順を落ち着いてやらないとたどり着かないです。合格証なども申し込まないと自宅に送られてきません。
またこの試験は「いつでも受験できる」という手軽さから、いつまでもズルズルと受けないみたいなことがありえます。事実私も本当は昨年中にとろうかなと思いつつ、いつの間にか年明け、しかも3月になっていました。受験料が高いので確実に受からないといけないというのはありますが、ダラダラしているといつになっても資格取得できないので、そのあたりの覚悟は重要です。
長くなってしまったので詳しい試験の内容や難易度などは別のページに書こうと思いますが、Java入門資格としては難易度は高いと思います。私の場合はJavaを勉強し始めたのが2018年9月で、ダラダラ勉強していた期間もありますが6ヶ月ほど準備を要しました。私は1発で合格ができましたが、インターネットで調べてみると「1度落ちました」という方も見かけます。合格率は公表されていないのでわかりませんが、「ほぼ受かる簡単な試験」とは言えないものだということがわかります。
受験に際して使用した参考書はこちらで紹介しています。
また、実務経験者にとっては「普通こんなコード書かないよ!」みたいな、変な引っ掛け問題が多数あるので、一筋縄にはいかないという面もあるようです。試験時間の短さも難易度を高くしている理由です。60問を65分で解くので、平均して1問1分で解かなくてはいけません。しかも慣れない試験会場のパソコンで。
さて、いろいろ書いてきましたが、この資格を活かして活躍できるよう、次はJavaのSilver合格を目指して勉強を続けようと思います。
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